デジタルマーケティングでマレーシアの消費者をつかむ方法

マレーシアのFacebook利用者数は約2,400万人。マレーシアの人口は3200万人ですので、マレーシア国民の75%はFacebookアカウントを持っています。人口の24%は0歳~14歳ですので、もともと14歳以下の年齢はFacebookの対象になっていないことを考慮すれば、Facebook対象年齢のほぼ100%のマレーシア国民がアカウントを取得していることになります。

マレーシア通信マルチメディア委員会が発表する「インターネットユーザー調査2017」でもマレーシア国民のインターネットユーザーのうち97.3%がFacebookの利用率であることが示されています。Facebookの利用が圧倒的に多いのがマレーシアです。

ソーシャルメディアの利用時間は日本の約3倍

さらに、国別のソーシャルメディア(SNS)の利用時間ランキングをみると、マレーシアは1日あたり3時間で、世界トップ10位に入るほど、熱心にソーシャルメディアを見ています。
日本は1日あたり48分なので3倍以上の利用時間ということになります。マレーシアはFacebookの平均友達数が世界平均と比べて1.6倍も多いというデータもあるくらい、多くの友達が利用しているから、さらに利用時間が伸びる傾向にあるようです。

Facebookは他メディアと比べて、桁違いのリーチ数

マレーシアで発行部数が最も多い中文新聞「星洲日報」が44万部、英字紙トップの「The Star」の発行部数は36万部と比較すると、約2,400万人にリーチすることができるFacebookは桁違いの存在力となっています。
圧倒的な利用者数ということ、そして従来型のテレビ広告や新聞といった一方通行のメディアとは異なり、双方向性があるということも大きな違いです。

デジタルマーケティングが効果を上げやすいマレーシアの国民性

消費者の身の回りにこれだけ多くの情報が溢れていると、自分に関心がない情報はスルーする習慣が付いてきます。
一方的なメッセージの広告では、消費者の心を動かくことが難しくなっているのです。その点、Facebookなどソーシャルメディアによる広告コミュニケーションは明確にターゲットを定めることができ、反響も即座に把握することができますので、広告精度を上げていくことができます。

実際にマレーシアでFacebookで広告を出稿すると、非常に多くのエンゲージメント(「いいね!」や「シェア」、「Webサイトへの誘導」など)を得ることができます。テレビCM、新聞、フリーペーパーなど一方的な広告メッセージの発信ではできなかった、「消費者とのコミュニケーション」をもたらし、少ない投資で最大限の広告効果が期待できるのが、ソーシャルメディアを活用したデジタルマーケティングといえるでしょう。

もっと詳しく知りたい方向け マレーシアのデジタルマーケティング事情

「消費者とのコミュニケーション」を生み出すことが重要

従来型の一方的な広告メッセージでは消費者とのコミュニケーションがほとんど生まれません。
ソーシャルメディアを活用したデジタルマーケティングでは、消費者と同じ目線に立ってストーリーを語りかけ、消費者の好意(いいね!)や共感を生み出すことが重要です。このことによって「消費者とのコミュニケーション」を生み出すことができるようになります。

マレーシアの多くの企業が取り組み始めていることが、毎日、3時間もの時間を費やすソーシャルメディアを活用して、企業やブランドのストーリーを発信することであり、ソーシャルメディア上で「消費者とのコミュニケーション」をどのように生み出すのかを設計することです。

C Channelとのコラボレーション始動

圧倒的にマレーシアで活用されていて、国民全体が膨大な時間を費やしているFacebook。
そのメディア上で消費者とのコミュニケーションを生み出す手法として、注目されているのが「動画を活用した広告コミュニケーション」です。 スマートフォンに次々に流れてくる投稿のなかでも、動画は目に留まりやすく、短い時間のなかでも消費者の目線で“体験”を伝えることができます。

そこで、日本最大級の動画メディア事業を展開する「C Channel」はマレーシアでのサービス提供を開始するためTKインターナショナルと業務提携しました。マレーシアの経済ニュースなどでも大きく報道されました。

日本最大規模の女性向け動画メディア「C CHANNEL」が マレーシア進出。TK INTERNATIONALと業務提携
C Channelは主に20歳代~30歳代の女性をターゲットとして、動画を使って、女性が抱える悩みや課題を解決することを目指しています。 例えば、「なかなかメイクが上手にできない」「短時間で簡単にヘアアレンジできない」「手軽においしい料理を作りたい」などなど、そのジャンルはヘア、メイク、クッキング、ネイル、DIY、ファッション、美容、グルメ、旅行など多岐に及びます。

マレーシアには60万人のC Channelフォロワー

Facebook上にあるC Channelのページには、動画を見た人々から「いいね!」だけではなく、「わたしも悩んでいた」「面白そう」「試してみたい」といった書き込みが寄せられます。
マレーシアにいる60万人のC Channelフォロワーの共感を生み出し、コミュニケーションが生まれているのです。

「消費者とのコミュニケーション」を生み出すために設計された高品質の動画は、十分に検討されたシナリオに基づいて、専用のスタジオでプロのカメラマンが撮影します。クリッパーと呼ばれるインフルエンサーが出演することもあります。

消費者とのコミュニケーションをもっと身近に

日本からマレーシアに進出する企業、逆に、マレーシアから日本に進出する企業、どちらにとっても、海外に進出して「消費者の心をつかむ」までには多大な投資と長年の労力が必要でした。
しかし、いまやデジタルの世界。ソーシャルメディアや様々なモバイル端末の浸透によって、世界はつながり、消費者との距離はどんどん身近になっています。

マレーシア ITパートナーズでは、C Channel社と協業のもとデジタルマーケティングを活用して、「消費者とのコミュニケーションのきっかけを作ること」「マレーシアで消費者の共感を得ること」「会社やブランドのストーリーを伝えて多くのファンを獲得すること」をサポートしています。

IT企業のマレーシア進出事例


会社名:C Channel株式会社
サービス名:C Channel
販売代理店:TK International Sdn Bhd
販売代理店:Digital Marketing Agency in Kuala Lumpur Malaysia
2018年2月、TK International Sdn BhdはC Channel株式会社 と業務提携し、マレーシアでのサービスを開始